浮気をされてから、浮気調査を実施して、探偵事務所・興信所から報告書があがってくるまでは数か月かかるのが一般的です。この期間は、凄まじくストレスフルな時間でしたよね。そして、沢山のことを考える時間にもなったと思います。
昔の甘い思い出から、たわいもない喧嘩、感謝したい出来事など沢山のことを思い出したことでしょう。これらは値段を付けられない大事な思い出です。
そんな気持ちを抱きながらもらった報告書。さて、あなたのゴールは何でしたでしょうか?そうおもったあなたこそ、今回の記事を読んでくださいね。
ゴールは3つ
あなたの心は「離婚」の二文字だと思います。そして、浮気調査の結果を元に、いかに有利に離婚するかで頭が一杯たっだことでしょう。慰謝料のことを考えると離婚に値段をつけるようで嫌な気分になっていたかもしれませんね。
ただ、ここでもう一度考えてほしいのです。本当に別れというゴールでいいのでしょうか?
探偵事務所・興信所から手元に届いた報告書がある今だからこそ、冷静になって考えてほしいのです。離婚した後に後悔したのでは遅いですからね。
ということで、ゴールの種類をもう一度振り返りましょう。ゴールは以下の3つでしたね。
- 離婚
- 別居
- 復縁
メリットとデメリットを詳しくみていきましょう。
離婚
あなたが掲げていた最終ゴールです。離婚というのは、「他人に戻る」ことになるということですよね。ただ、離婚といっても方法は色々あります。それが以下の3つです。
- 協議離婚
- 調停離婚
- 裁判離婚
協議離婚というのは夫婦間で話し合い、落としどころを決めて円満に離婚することをいいます。お互いに気持ちが覚めており、今後一緒にいても何もいいことがない場合に、「それぞれの道を歩もう」「別れましょう」と決める離婚です。浮気調査後に料金がかることはほぼありません。
また、調停離婚というのは、調停を開き、そこで調停員を含めて話し合いをして離婚を決める方法です。二人だけや親族間での話し合いでは感情論になり折り合いがつかなくなった時に選ぶ手段です。調停に関しては料金がかからないのが一般的です。ですので費用面の不安はあまり感じないでいいでしょう。
また、調停で結論がでない場合は裁判離婚という手段に移ります。裁判にて離婚をするかしないかを決める離婚です。この時に権利や財産分与についても決定が行われます。裁判では、弁護士を雇うため依頼料金、報告書の作成費用などがかかります。そのため、さらなる費用捻出が求められてしまいます。
慰謝料をとることができれば、弁護費用や相談料などの料金を賄えることはありますが、足りないケースもあるのを覚えておいてください。それだけ弁護士の値段は高いのです。
協議離婚の場合は、離婚成立までは1か月から半年くらいが一般的です。調停離婚のケースでは、3か月から5か月くらいかかることが多いでしょう。
裁判離婚の場合は、最も長く調停をふくめると1年や2年かかることはよくあります。多くの人が、長引く裁判でエネルギーを奪われ心身ともに追い込められていくことになります。開廷するたびに相手の非を全力で攻め立てるわけですから、相当な消耗なんですよね。
そして、離婚自体のメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 裏切った人間と共に歩まないでよい
- 新しい人生が始まる
<デメリット>
- 子供がいる場合、経済的に厳しい状況になる
- 片親になることで子供の負担やストレスが増える
- 子供に会えなくなる可能性が高い
- 1人になる孤独感で苦しめられる
- 会社からの補助金や税的優遇が減る
子供がいる場合は、デメリットの割合が多くなります。何より最愛の子供が苦しむのは間違いありませんからね。その部分を、今一度考えてみてくださいね。
別居
次に、もう一つのゴール「別居」について考えてみましょう。離婚するデメリットを考えると踏み切れない気持ちが大きいけど、パートナーを許せない」という場合は、別居という案を採用し、パートナーとの距離を開け冷静になれる時間を確保するのが良いでしょう。
人とは感情で生きています。ですから、浮気という最大級の裏切りが行われた相手と一緒にいると憎しみや怒りやドンドン大きくなってしまうでしょう。
一旦、距離を置くことで、もしかしたらパートナーを許せるようになるかもしれません。2年、3年とかかるかもしれませんが有効な手段でしょう。離婚をしたいと思ったら離婚できますし、復縁したいと思えば復縁も可能です。
離婚してしまえば、今のパートナーと再婚するのは極めて難しいです。他の人を探すのもそれなりに苦労することでしょう。ですから、じっくり冷静に別れについて考えるのも一つの手です。
復縁
そして、子供のことを考えると「復縁」が良いなと思った人もいるかと思います。「子供のためだから、しょうがない」といった苦渋の選択だったとしても、それはあなたの子への愛なのですから悪いものではないと思いますよ。
ただ、この選択の場合は、不貞を働いたパートナーと今後のことをしっかりと話し合っていきましょう。
- 今回の裏切りに対する償い
- 今後の行動や関係性
の部分はしっかり話し合いましょう。
特に、不倫相手と別れさせる必要があることを忘れないでください。復縁しても不倫を続けられてしまっていればバカを見るのは、あなたですからね。別れさせるためパートナーに約束させるのはもちろんですが、不倫相手に慰謝料請求出すことも一つの手です。二度と手出ししてこないように、法的処置をとりましょう。最終的に慰謝料をとらず示談で済ましたとしても、このような経緯は抑止力になります。ですから、弁護士と相談し実行してみてください。
夫は身体、妻は心での浮気が許せない
どうしても「離婚をしたい」と思った場合は、以下のことを考えてみてください。
「夫は身体、妻は心の浮気が許せない」
というものです。
これは、逆にとらえれば「夫は心、妻は身体だけの浮気なら許せる」という側面を持つのです。
今回のパートナーの不貞は心の浮気でしたか?それとも、身体だけの浮気だったでしょうか?その部分を明確にしてみてください。そうすると、許せる要素が見つかるかもしれません。
このように、どうしたら許せるかというものを考えてみるのも大事です。裏切られたショックで、あなたは「許さない」という気持ちが大きくなっています。このまま突っ走るのも良いですが、後々「もっと他のことも考えておけばよかったかもしれない」と考える時期がやってきます。
そんな時に後悔しないためにも、今考えうるすべてのことを思案してみてくださいね。
決断しよう!
今回は、「復縁も悪いものではないよ。」という話をさせていただきました。不倫をされると「離婚だ!」となるからこそ、復縁のケースもしっかりと知っておいて欲しいと思ったのです。知って決めるのと知らないで決めるのでは後々の後悔や再出発への影響度が違いますからね。
今回の浮気調査による費用や探偵事務所・興信所に通った時間などを考えると「離婚しかない」と思うかもしれません。ですが、それを一旦棚上げして考えることをお勧めしますよ。正直に自分の心に聞いてみましょう。
すべての事柄を含めて冷静に、論理的に、そして、感情的に決断を下しましょう。それが、離婚だとしても別居だとしても復縁だとしても、あなたが決めたことが正解です。
その路線を見つけられたら、決断をし進んでいきましょうね。